アニメ脚本家の仕事内容

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アニメの脚本家の仕事内容の場合、主に話の流れやセリフを考えるのが役目です。
そして、プロデューサーと監督が、出来上がった脚本を確認して指摘されたら修正し、修正とチェックを繰り返して脚本を完成させていきます。今から、その流れをご説明します。

ストーリーのプロットを考える

プロットは、ストーリー(もしくは構成)をどう展開していくのかを考えます。

起承転結や三幕構成で考えていくのがベターです。
ここでは例を起承転結にしますが、三幕構成でも問題なくて、三幕構成の場合は「起承転結」の「転」を転換点と捉えているため、「起承転結」より1つ構成が少ないのです。

以下、起承転結の例になります。

起:物語の大まかな説明
承:事件が起こる
転:事件の解決
結:物事の結果

注意すべきことは、必ずしもこの構成は4等分ではないことです。

4等分にすると飽きられてしまうので、1つの例ではありますがこうすると無難です。

起:10%
承:40%
転:40%
結:10%

このバランスは、色々な人が解説した上で混ざり合ってこうなりました。

実際に構成の流れを書くとこうなります。

起:主人公には好きな女の子がいるが、勇気を出せず話しかけられない

承:学園祭(文化祭)があり、後夜祭でのダンスは男女ペアで行うことに

転:勇気を出して声をかけると、両思いだったことが発覚。ペアになることに成功

結:無事にカップルになれた

このような感じになります。
構成のイメージは出来たでしょうか。

脚本を書き上げる

さて、次の項目は「脚本を書き上げる」ことです。
脚本を書き上げるには、いくつかのポイントがあります。

1、キャラクターに対しての把握力
ストーリーはキャラクター同士の関係性や会話などから広がるので、「このキャラクターはこの場面なら何を言うか」などを把握いないとしていないと見ている人が違和感を感じてしまいます。
ストーリーに合わせてキャラクターの性格を変えてしまっては、原作ファンもアニメを見なくなってしまう可能性があるでしょう。そのため、キャラクターの魅力を充分活かせるようにストーリーを書いていくことが重要です。

2、尺を考える力
テレビでアニメを放映したり映画館で流せる尺は事前に決まっています。
ですので「この内容なら時間内に収まる」といった感覚が脚本家には求められます。
脚本家がきちんと尺を計れていないと、絵コンテを制作する監督たちを悩ませてしまう可能性もあるのです。
映画を見てる時にワンシーンの尺や情報量を意識しながら見るととても勉強になりますし、原作がある作品を見ていた場合は原作のどの部分まで1話になるか確認しながら見てみるのもオススメです。

3、原作の内容(原作がある場合)をいかにカットして重要な部分をかいつまむか
アニメの脚本の場合、マンガや小説、ゲームなど原作があることが多いです。
ですが、実際に映像作品にしてみると、尺に収めるためにカットしなければならなかったりするので、原作の中身を取捨選択して内容を変えなければなりません。
プロットの作成は監督と相談をして決定していきますが、脚本家本人も必要な部分や不必要な部分を把握しておくことが重要です。

指摘された部分の修正対応

よくあるのが、監督やプロデューサーからシナリオの修正をお願いをされると自分自身を否定されたような気になってしまう方が多く、その傾向が強いのが男性です。ですが、監督や否定しているわけではなくて攻撃もしていないわけです。
シナリオを修正してほしいと言ってきた人たちは、よりよく一緒に作品を作り上げていくために言っているだけなのです。
ですので「否定された」という考えに縛られず、監督やプロデューサーとの考えを共有して、また新たに構成し直していくことが大切です。

まとめ

基本的に脚本家は構成をストーリーを考えるのが役目です。
また、監督やプロデューサーにシナリオを確認して修正指示をもらった時に、考えの共有をします。
この記事でお話ししたポイントを掴んで、アニメ業界で活躍できる人材を目指しましょう。

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