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    Categories: 就職

アニメの仕事:役職について①

たくさんのスタッフの技術と知識によって作られているアニメ作品。いろいろな役職のスタッフが集まって一本の作品が出来上がります。
ではアニメ制作にはどのような役職のスタッフが必要なのでしょうか。
アニメ専門学校に通う前に自分の将来の姿を探してみましょう!

アニメ監督

仕事内容

作画打ち合わせ

作打ちと呼ばれる会議で作画の責任者である作画監督・アニメーターたちに「この場面はこのような芝居をキャラクターにさせたい」「なぜこのシーンが必要なのか」を説明します。

原画チェックとレイアウト確認

出来上がってきた原画とレイアウトが絵コンテ通りに仕上がっているかを確認します。OKであれば作画監督へ回し、NGなら修正を指示。

色指定・美術の打ち合わせ

通称・色背打ち。シーンごとにふさわしい背景・セルの色合いを決定していきます。

撮影出し

撮影前に行われる最終チェック。仕上がった背景とセルを組み合わせて確認します。デジタル化が進んでからは行われることはほとんどありません。

撮影打ち合わせ

撮影監督との打ち合わせです。CG効果をどのように使うかなどを細かく決めていきます。

カッティング

編集作業。編集スタジオで編集マンと尺に収まるよう各カットの時間を決めていきます。

アフレコとダビング

アフレコはキャラクターの声を録音すること。声優に対して監督が芝居を指示。録音した声優の芝居に効果音や音楽を組み合わせる作業をダビングと言います。

ラッシュチェック

最終確認。作画・仕上げ・撮影に不備が無いかをチェックします。修正箇所があれば各部署に指示。

なり方

長年のアニメーター経験を認められて、抜擢されることの多いアニメ監督。まずはアニメーターになるため、専門学校でデッサン力・画力を磨くことが重要です。
専門学校卒業後は制作会社に入社して実績を積みましょう。

給与の相場

携わる作品の規模によって大きく異なりますが、平均して650万円ほど。監督自身の実績によっても給与は大きく変動します。

アニメーター

仕事内容

作画を担当しているのがアニメーターたち。原画マンと原画マンに分けられます。

原画マン

アニメ制作のもとになる絵コンテや原画を担当するアニメーター。監督と話し合いをして、どんな背景にするか・キャラの配置などをレイアウト用紙に描いていきます。
シーン設計や演出・中割を考えながら描く仕事です。

動画マン

仕上がった原画と原画の間をつなぐ絵を描くアニメーター。動画がどれくらい必要か、などの情報が描かれたタイムシートをもとに原画をつなぐ絵を描いていきます。
指示通りの枚数動画を描き、パラパラ漫画のようにめくってみて動きがスムーズであれば完成です。

なり方

アニメーターになるには画力が必要不可欠なので専門学校などに通い、デッサンなどで実力をつけましょう。卒業後はアニメ制作会社などに就職してまずは動画マンとしてスタートします。

給与の相場

二十代のアニメーターの平均は110万円ほど。三十代は約215万円ほどと言われています。若いときに多くの実績を積んでおくとアニメーターのトップである作画監督になれる可能性も高く、給料も早くアップします。

撮影監督

仕事内容

各部署から上がってきたアニメの素材を指示書であるタイムシートをもとに組み合わせて、ひとつの作品にします。

  1. アニメーター・美術スタッフが描いた素材を合成する
  2. 各話ごとに監督と打ち合わせ・どのような効果を入れるか決定する
  3. 複雑な処理が必要な場合はプログラム化してスムーズに使用できるよう準備する
  4. スタッフが仕上げた特殊効果を確認・修正箇所があれば指示
  5. 必要があれば撮影監督も特殊効果を制作する

これらの仕事がメインになりますが、ほかにもやらなければいけない仕事はたくさんあります。

なり方

撮影監督は特殊効果などを作る高度な技術が必要になります。アニメ専門学校に通い、パソコンソフトの使い方などの技術を身に付けましょう。
専門学校卒業後にアニメ制作会社に就職・撮影助手として下積みをスタートします。

給与の相場

立場や実績によって大きくことなりますが、撮影助手・撮影監督の給与相場は約200~400万円。雇用形態などによっても給与は大きく変動します。

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