アニメの仕事:役職について②

アニメを完成させるにはたくさんの人の力が必要ですよね。そしてそれぞれのスタッフが持っている知識や技術は違い、それをお互いに生かしながら作品を作りあげているんです。
それではアニメにはどのような役職が必要なのかをチェックしてみましょう。
アニメ専門学校で目指すべきあなたの役職とは?
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制作進行



仕事内容


各セクションの主要スタッフの補佐をしつつ、各セクション同士のスケジュール管理や橋渡し役が仕事です。
アニメ制作をする場合の多くは作画や背景美術、仕上げや撮影、編集などそれぞれ専門の外注プロダクションに依頼します。
制作進行は各プロダクション間を行き来して素材を自動車で運ぶことが多く、その際に仕上り具合やスケジュールについて管理しています。
また演出家が必要と判断した素材を発注・準備しておくのも、制作進行の重要な仕事のひとつといえるでしょう。


なり方


アニメ制作会社で求人募集していることが多く、入社試験は書類審査を通過したのち面接と一般教養、さらに運転技術のテストが行われる可能性も。
進行管理は外回りが多い仕事なので、コミュニケーション能力・運転技術が重要視される傾向にあります。


給与の相場


勤務する会社の雇用形態にもよりますが、未経験・新卒は月15~25万円ほど。三年目を超えると月給25~50万円ほどになる人が多いようです。
ただし進行管理は電話代・交通費が異常にかかるので、そちらが支給されるかも確認したほうがよいでしょう。


脚本家



仕事内容


その役職名の通り脚本を書く人です。監督と一緒にあらすじ(プロット)を考えて、ストーリー展開を作っていきます。
キャラクターのセリフも不自然にならないよう細かく考えながら進めます。
脚本が書きあがったらプロデューサーにチェックしてもらい、修正箇所を確認。何度も描き直して決定稿が出来上がります。
テレビアニメのように話数が多い場合は、最初に全体のシリーズ構成を考える仕事が追加されることも。


なり方


脚本家になるには様々な方法があり、現在活躍している人たちの進路はそれぞれに違うものだと思います。
例えばアニメ専門学校に通って制作会社とコネクションを作るのもよし。アニメ専門学校在学中からライター事務所に所属して仕事をもらっている人もいると思います。
アニメ専門学校に通いながらゲーム制作会社でシナリオアシスタントをしていた経験を買われ、アニメの脚本家デビューする人もいるようですね。
もちろん小説の新人賞に応募して受賞をすれば、小説家・脚本家の両方の道が開けます。


給与の相場


脚本家は基本的にフリーランスとして作品ごとに雇われるため、平均月収などを表すことはできません。
しかし30分アニメの脚本を一本担当すると約18~20万円ほど。作品の規模などによっても大きく変動します。


色彩設計



仕事内容


色彩設定は作品の世界観・キャラクターの個性に合わせて色を決める仕事。
作画スタッフが描いた動画をスキャナーでデータ化、コンピューターでペイントしていきます。
しかし勝手に色を決めていくわけにはいかず、世界観に合わせた色合いを監督と一緒に話し合い決定。その後、動画に色付けをしていくことになります。
アニメ専門学校で色彩について学ぶなら


なり方


色彩設計の仕事に就いている人の多くは、アニメ専門学校で技術・知識を身に付ける人が多いでしょう。
アニメ専門学校卒業後にアニメの色彩設計の補助として就職、その後ステップアップしていくことになります。
下積み時代は動画をデータ化する作業から始まり、次のステップでは決められた色を付けていくぺインターとして技術を磨きます。


給与の相場


勤めている会社・実績によっても大きく異なりますが、色彩設定の仕事を一通り覚え自分で動けるようになった場合の年収は約330万円ほどです。

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