作画監督の仕事とは?収入や必要な素質とは

eiga_kantoku
アニメが好きな方なら誰でも一度は名前を聞いたことがある「作画監督」、実はアニメの質に大きく関わってくる大事な役職です。
あまり知られていない作画監督の詳しい仕事内容や、なるために必要なスキルなどを本日は詳しくご紹介したいと思います。

作画監督とは?

作画監督の役割とは、大まかに言えばキャラクターの作画や画面作りを管理することです。
アニメーション制作は集団で行われるものなので、もちろん原画などを担当する人がたくさんいるわけです。
大勢の人間でシーンを分担して制作を進めていくと、どうしてもシーンによってキャラクテーのデザインなどに少なからずばらつきが出てしまいます。
いくらプロとは言え、画力には差がありますし人それぞれに絵のクセがあるためです。してそれを修正していくのがまず作画監督の主な仕事です。
また臨時的にに原画制作に加わることもあります。

仕事内容

続いて、作画監督の細かな仕事内容を見て行きましょう。
まず原画マンが描いた画面のレイアウト(構成などがわかるラフ画)をチェックします。
演出担当の指示を参考にしながら、必要であれば絵柄を統一するために修正を加えて行きます。
確認が終わったレイアウトは作画担当と背景美術担当に送られます。
それが終わると次は原画マンが清書した原画(第二原画)と、動画マンが作成した動画(ここでは映像そのものではなく原画に軽く動きを付けたもの)を納得がいくまで何度も修正と確認を繰り返していきます。
そして修正箇所が全て無くなってようやく作画監督の一連の仕事は終わりになります。
このように作画監督は、アニメーション全体の作画にばらつきが出ないように修正していくという役割を担っています。

収入

続いては、アニメーション業界でシビアになってくるお金の話です。
作画監督の年収はおよそ300万円から600万円程度だと言われています。
またこの数値には、講師などのアニメーションを教える仕事で得た収入、イラストや同人誌の販売で得た収入も含まれています。
作画監督はアニメーション制作においてはとても責任のあるポストなのですが、その割にはあまり収入が高いとは言えませんね。
アニメーション業界の厳しさが良くうかがえます。
しかし、自分の技術を生かして、先ほど行った講師など様々な業種にアクセスできるのは魅力的と言えるでしょう。

必要なスキル

作画監督は大きな枠に入れてしまうと「アニメーター」に属し、アニメーターの中ではリーダー的なポジションです。
実は作画監督を務める人はほとんどが新人時代には動画マンとして活躍し、そこから原画マンなどのキャリアアップを経て作画監督になっています。
なので、元をたどれば必要になってくるスキルと言えばやはり画力でしょう。
アニメの原画や動画を描く経験をたくさん積み実力が認められれば、早い段階で作画監督として活躍できる可能性があります。

まとめ

作画監督は「監督」という名の通り、やはりその責任は重く、たくさんの経験を経てなれるポストです。
将来的に作画監督になりアニメーション制作に大きく貢献したいという方は早くから絵をたくさん描き、経験を積んでおくと良いでしょう。
アニメーション業界はとにかく実力がものを言う業界です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする